いぼとは?

 いぼとは、ヒト乳頭腫ウイルスの感染により発症します。いわゆる”疣贅”と呼ばれるものは、ウイルス性疣贅のことを指すことが一般的です。指先や足先・足底などに好発し、痛みなどの自覚症状はないことが多いです。

 

 パポバウイルス科のヒト乳頭腫ウイルスは、皮膚の微小外傷から侵入し角化細胞の基底層に感染するとされます。角質化が起こるとウイルスが複製されて成熟し、角質が剥がれると他部位に感染を起こしていきます。

 

 分類としては、同じ疣ウイルスでも、扁平疣贅・尖圭コンジロームなどの形態を取ったり、尋常性疣贅と云われるものの中でも以下のような分類があります。

・足底疣贅(融合し敷石状のものをモザイク疣贅と呼ぶ)

・ミルメシア(ドーム状の小結節)

・点状疣贅(手掌などの白色点状角化病変)

・糸状疣贅(顔面・頸部にできるくびれた小突起)

 

●治療法

 おもに、液体窒素による凍結療法が”有効性と保険適応があるため”に多く用いられます。一方、手掌や足底などで液体窒素の効果が不十分なときな外科的切除や炭酸ガスレーザーも行うこともあるとされます。よく苡仁内服(ハトムギエキス剤)、活性型ビタミンD3製剤、モノクロロ酢酸、グルタラール外用、ブレオマイシン局注などが、治療による反応を見ながら、各々の医師の経験と判断により適宜追加されて行われます。
 

※治療の経過中に自然治癒することが、稀にあることも興味深いものと考えます。

●当院の考え

 難治性となってしまい、経過が長引くと液体窒素単独ですとなかなか治らないことが問題です。ウイルスに感染した芯は皮膚の深い部分に食い込んでしまうことも多く、ある程度痛みがでることは仕方がないのですが、問題は液体窒素単独ですと”足底や指先など角化の強い部分”ではすぐに角質が厚くなってしまい、なかなか元となる芯までたどり着けないことが一番の課題となります。
 

 当院では、液体窒素療法をしっかり行うことを前提に、イボ削り療法や角質除去外用・各種腐食療法をメインに難治性のウイルス性疣贅を治しております非常に深いイボの芯は毛穴や汗腺の奥にあると云われており、治療が終盤に近づいて来て痛みが強い場合には局所麻酔を併用されていただく場合があります。

 

イボを沢山治して”ウイルスの芯”がどのように、どのあたりにあるか分かるようになると、ブレオマイシン局注やレーザー治療単独では効かない理由がわかるようになります。どちらの治療も深い疣贅の芯をピンポイントで攻めることが困難だからです。

※注)当院でも、局麻下電気焼却やブレオも行っていた時もありましたが、現在は治療の選択肢には入っていません。
 

疣贅が深い場合は、皮下の汗腺部分・皮下脂肪の浅いレベルでの戦いになります。指先や爪周り、手掌・足底の神経、血管などの解剖に強い皮膚外科を経験している医師が治療にあたるべきと考えます。


 

●当院ではウイルス性疣贅治療専門外来

随時お受けしております。(担当;大木医師)

 

大木皮膚科
〒143-0023東京都大田区山王2-5-1
電話;03-3776-2220

 

※他院に通院していても、なかなか治らない”イボ”、是非ご相談ください。お困りの方は、メールでのご相談も受け付けております。

 

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