院内でのマスク着用のご協力のお願い

 当院受診時には、引き続き「院内でのマスク着用のご協力」をお願いしております。なお、未就学児・持病や体調などによりマスク着用が困難な方まで、その着用を求めるものではなく「受付時にその旨」をお申し出ください。

 令和53月のコロナ感染収束以降については、マスク着用は個人の判断に委ねられることになったのに、なぜ「医療機関受診時や高齢者施設の訪問時にマスク着用が推奨されているか」、考えた事はあるでしょうか?もちろん、医療機関(事業者)ごとの判断もありますので、クリニックによってはマスク着用が求められない医院もあります。(注;記事執筆は令和710月)

★当院ご来院時は、「マスク着用」ができるように、ご準備/ご持参していただき院内に入る際にはマスク着用にご協力お願い申し上げます。なお、マスクをお持ちでない場合には受付にマスクが設置してあります(※お一人1枚無料)。

なぜ、皮膚科なのにマスク着用なのですか?

 皮膚科では、「インフルエンザやコロナ感染」の治療を行っていないのに「なぜマスク着用」なのか?疑問に思ってしまう方もいらっしゃるようです。医療機関には様々な患者さんが「受診もしくは入院」されています。少し現状を調べてみますと、高齢者施設の訪問や入院時の面会時には、「現在も、どの施設でもマスクは必須」となっています。院内感染の予防や病気の治療で免疫力が低下した方では、感染予防策が必要なことは誰しも理解出来るでしょう。

 もちろん、外来においても大学病院等での病気のお子さんや妊婦さんを多く扱う診療科、感染症を扱う内科などでは「マスク着用による感染対策の継続」が当然として必要でしょう。

 

周囲の方に感染を広げないために

 皮膚科にご来院される患者さんでは、一見リスクが低いように思えるかもしれませんが、「感染症にかかって受診する人数」「感染症になり重症化するリスクが高い人数」などのバランスをみて考えていく必要があると思います。

・当院では、地域のお子様(生後1カ月程度の赤ちゃん等)からご高齢者も含む多くの方々が来院されており、医療機関には感染予防措置(マスク着用等)などの安全配慮義務があります。

・皮膚科は、夏季や季節の変わり目などに患者数が増加し「令和7年6月以降にWEB予約制」を導入してからも10-15人程度、混雑時の診察終了間際では15-20人以上の院内での待ち人数が生じてしまうことがあり、待ち時間などを考慮すると適切な換気を行っても、やや密な環境になりやすい傾向にあります。
※注)比較として予約制導入前の混雑時には、20-30人待ち

・若くて元気な方の中でも「昨日まで高熱があったが内科で検査してコロナ・インフルが陰性だった」「2週前にコロナに掛かったばかり」で、その後「じんま疹が出た・アトピーが悪化した・ヘルペスが出た」などのケースもしばしば見受けられます。

・お子さんの中にも「手足口病や伝染性紅斑」など感染症が原因で発症する病気で来院される方もいます。

・未就学児や赤ちゃんなど周囲に感染症の方がいても、マスクができない方もいます。

 以上の観点から持病や体調等でマスク着用がむつかしい方をのぞきマスク着用にご協力をお願いする次第です「マスク着用」の個別のお声かけは、受付スタッフの判断でおこなわせていただくことがありますので、今後ともご理解・ご協力のほどお願い申し上げます。

※個別の事情がある方は受付までお声がけお願い申し上げます。

マスク着用は義務/強制なのですか?

 「マスク着用を患者に強制するのですか?」というご意見がありました。医療機関には、感染予防などの安全配慮義務があり、事業者の判断でマスク着用を求めることは認められた行為です。個々のご事情によりマスクが困難な場合には受付までお申し出ください。

 また、特に理由を述べずにマスク着用なしで診察となった場合には、「個別にスタッフ/医師」から診察時にご事情をお伺いする場合がありますので、ご了解の上で受診お願い申し上げます。「受診時のマスク着用が当院のルールとなっておりますので、次回受診時にはマスクをお願いするようにお話しております。

 ※どうしてもマスクをつけられない、しっかりした理由がある場合には適宜配慮いたします。

マスク着用は周囲への配慮です

 町中のカフェや店舗などと異なり、医療機関は病気になった方々が多く集まる施設です。かつ、幼小児~ご高齢者まで幅広い年齢層の方々が、滞在する場所であり、「周囲の方に、感染を広げない・貰わない」ことは、常識有る人として行われるべき、「他人への配慮とも云える」でしょう。

※なお、顔の診察時など必要に応じて、マスクを一次的に外させていただく場合がございます。

終わりに

 感染症が致命傷となる方がいます。当方の父(先代院長)がそうでした。2009年に流行した新型インフルエンザ・・・かなり、前のことなので忘れてしまった方も多くいるでしょう。

 当方父は、晩年に心筋梗塞・腎臓病などを患い透析を行いながら診療を行っていました。平成28年に引退したあとは、通院で透析を継続していましたが、町中でインフルエンザに感染したらしく39~40度の熱が続き、入院後に1週間足らずで亡くなってしまいました。

 もちろん、84才となる高齢者でしたので予備力もなく、寿命であったとも考えられますが、「突然の高熱・敗血症・呼吸不全」となるのは、以前に流行った新型インフルエンザが原因ではなかったかと思っております。

 現在もコロナ感染は終息したと云われますが、決して無くなったわけではなく「型を変えつつ流行」を繰り返しております。何卒、皆さまのご理解・ご協力をお願いする次第です。

 世の中はもう、マスクが自由となり個人の判断に任せれているのに何故制限をうけなければならないのか?それは義務なのですか??という強い拒否の意思が一部の方に見られますが、当院受診時のルールとしては、今後もマスク着用をお願いする次第です。

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