ニキビ跡とは?

 ニキビ跡とは、いわゆる「ざ瘡瘢痕」のことを云います。毛穴に炎症を生じて膿疱(のうほう)や嚢腫(のうしゅ)が出来た結果として、毛包壁(毛穴の壁)が壊されて膿瘍などを形成して真皮組織自体に欠損を生じます(陥凹性瘢痕=クレーター)。一方で、線維芽細胞(コラーゲン)が過剰にふえて盛り上がった傷跡を生じることもあります(肥厚性ざ瘡瘢痕)

ニキビ跡と炎症後の赤み

すなわち、①炎症による組織破壊・欠損と②修復されるために産生された瘢痕組織とのバランスの不均衡が「にきび瘢痕」の主な原因となります。コラーゲンの増殖が、体質的な素因・個人の遺伝的要因などによって制御不能となってしまうと、「ケロイド」となってしまう方もいます。

ニキビ跡のできかた

ニキビはごく初期の段階で治療を適切に行えば肌はもとの状態に修復されるため、悪化させないうちに早めに皮膚科で治療を始めましょう。一度、大きな跡になってしまうと完全に消す方法はないため、「予防に勝る治療はない」ともされています。

ニキビが出来やすい年齢では、早めに治療

ニキビ跡の原因

ニキビ跡が残る原因としては、

  1. 自分でさわってしまい機械的な刺激が加わる。
  2. 髭剃りなどの小外傷による二次感染
  3. 体質的に化膿が起こりやすい
  4. 傷跡の治りやすさの個人差

などの要因によって、炎症反応の回復が遅れたり、毛包と真皮のあいだのバリア(基底膜)が破壊することによって「跡を残すもの」と考えられます。

ニキビの原因

ニキビ跡の種類・診断

炎症後紅斑(赤み)・炎症性色素沈着

ざ瘡の治癒後に持続する、赤み(紅斑・発赤)のある皮疹「炎症後紅斑」と呼びます。毛穴に炎症や化膿が起こると皮膚表面に傷がつきますが、通常皮膚の真皮浅層までの傷であれば、赤み・色素沈着型のニキビ跡のみとなり、時間経過とともに自然に治まることが多い傾向です。赤みのピークは1ヶ月位で、早い方では2,3ヶ月くらいで赤みが徐々に消えていきます。赤みの引き具合にも個人差があり、半年~1年程度赤みが残る場合もあります。

ざ瘡の炎症によって様々なサイトカイン産生が起こり、色素細胞増生やメラニン産生が促される「炎症性色素沈着」となります。保険適応の治療としては、ビタミンCの内服のみとなります。チロシナーゼ阻害や活性酸素抑制作用などから効果を発揮するものと考えられています。

微小瘢痕(mini-scar);直径0.5-2mm以下のもの(林ら)

ざ瘡で受診される方の90%になんらかの瘢痕があり、29.6%は微小瘢痕のみで、61%に陥凹性瘢痕14%に肥厚性瘢痕があったとされます。 統計的に瘢痕のない患者さんは、早めに医療機関を受診している傾向があります。ニキビ跡の予防のためには、やはり早期の積極的な治療と継続が望まれます。

ニキビ跡の保有率

陥凹性瘢痕(クレーター)

 以下のJacobらの分類がよく用いられます。

  • アイスピック瘢痕(icepick scar);細い先細り状に点状に凹んだもの。
  • ローリング瘢痕(rolling scar);皮下との索状線維性組織による牽引による陥凹。
  • ボックスカー瘢痕(boxcar scar);境界明瞭に広い範囲に陥凹する状態。

陥凹性瘢痕・クレーターの分類

陥凹瘢痕部には、①毛孔の角栓、②皮脂腺の消失、③真皮厚みの減少、④膠原繊維の集簇などがみられます。炎症後紅斑の段階では、真皮層はほぼ保たれていますが、陥凹性瘢痕の場合は、真皮の深層まで傷が付いてしまっているため、フラクショナルレーザーなどによる真皮レベルの再生が必要となります。

より深い皮下との索状物ができるタイプでは、サーマクールなどによる肌全体の再構築治療が必要となりますので、様々なタイプのレーザー治療を組み合わせて時間を掛けて症状の改善を図っていくことになります。

肥厚性瘢痕(肥厚性ざ瘡瘢痕:ケロイド)

アジア、アフリカ系の10~30代の若者での発生がおおい傾向です。ニキビの炎症が慢性化すると組織障害から膠原繊維の増殖がおこり、欠損組織の修復をするようになります。ほどよく組織再生が行われれば良いのですが、体質によって過剰なコラーゲン増殖が続くと「肥厚性瘢痕」の状態となります。

通常は、一定の時期が過ぎると過剰なコラーゲン増殖は治まってくるのですが、体質などによって赤みや組織の増大が続いてしまう場合には、「ケロイド」になる場合もあります。特にフェースライン~顎周りは常に皮膚に張力が掛かる部位で有り、ケロイドの好発部位となります。

 

なぜ、ざ瘡瘢痕は目立つのか?

瘢痕部位が周囲より陥凹した結果として、辺縁に輪郭が形成され“影”が目立つ問題が大きいようです。また、瘢痕部の周囲には“質感=texture”の変化が起こり、「てかてか」としてワックス様の質感になるため余計に目立つこととなります。

ざ瘡瘢痕が目立つのは?

治療法としては、①辺縁をけずってスムースにする・②陥凹部の幅を狭める・③陥凹部の深さを浅くする・④質感を改善する治療・⑤色調を改善する治療、などが考えられます。

ニキビ跡の治療

今あるニキビを病院できちんと治療を開始することが最も大切!

ニキビ跡が出来るためには、不適切なケアや病院へ行かずにニキビを悪化させたことが一番の原因としてあげられます。ディフェリン(アダパレン)・デュアック、ベピオ(過酸化ベンゾイル)などのざ瘡の標準的な治療を行い、抗菌剤投与などを使って、まず今あるニキビを悪化させないことが大切です。

ざ瘡治療のパンフレット

米国皮膚科学会による治療ガイドラインによると、陥凹性瘢痕・肥厚性瘢痕に対する治療選択肢は以下のものが挙げられます。なお一端、ざ瘡瘢痕を生じてしまうと、治療目標は完全なる根治(cure)ではなく、皮疹状態の改善(care)を目指して取り組むことが中心となります。

ご注意
完全に元通りにはできないことを理解いただいた上で、治療方針を決めていきます。

 

炎症後紅斑(赤み)・炎症性色素沈着

外用剤〔保険・自費〕

①保湿剤外用

 ニキビが治った傷跡は、コラーゲンが増殖して傷がしこったり、真皮側に「ひきつれ」を起こしている状態です。ヒルドイドソフトなどヘパリン類似物質は、元々は保湿作用のほかに患部の血流を良くすることで「引き吊った傷跡」を改善する作用があります。やけどの傷跡の赤みにも使われ、炎症後のさまざまな症状をはやく治す働きが期待できます。

 傷跡に使う場合は、1日2回の塗布とし、

  1. 入浴後の肌がしっとりしているときに、ややたっぷりと塗り優しくマッサージしましょう。
  2. 朝、起きたあとにも、同様に多めに塗布して肌がやわらかくなるまで優しく塗り込みましょう。

跡を完全に消すことは困難ですが、時間をかけて継続することで、ひきつれた部分も柔らかい肌質になっていきます。

ヒルドイド

ワンポイント
市販品では、アットノン・ヘパリン類似物質などの化粧水で充分保湿を行いましょう
②ビタミンC誘導体外用〔自費〕

ビタミンC自体は、肌に吸収されにくいのですが、ビタミンC誘導体(VCPNa:リン酸アスコルビルナトリウム)とすることで肌に吸収されやすくしたものです。毛穴を引き締めたり、皮脂の分泌を抑制します。コラーゲン産生などの作用によって肌の弾力を回復したり、活性酸素をおさえて「にきびの炎症も抑える効果」・メラニンの産生を抑えることで「炎症性色素沈着の改善」が期待されます。

ビタミンC誘導体(VCローション・VC-IPスティック)

当院では、ビタミンCローション10%(常盤薬品50ml;2500円+税)とビタミンCスティック85%(ケイセイ社製8g;5000円+税)のお取り扱いがあります。

③トレチノイン外用〔自費〕

ビタミンA誘導体の一種で、古い角質を除去することで皮膚のターンオーバーを促進し、シミを抑えたり、ニキビ跡を改善します。新らしい表皮形成を促し、真皮コラーゲン産生も促進し、お肌のハリを改善します。皮脂の分泌をおさえ、真皮の肥厚・創傷治癒促進する働きをもち、ニキビの予防にも有効です。

トレチノイン

※使い始め2週程度は、乾燥し易いお薬のため保湿剤をたっぷり使ったのちに小範囲に少しずつ使っていきます。もし、乾燥が出た場合はいったん使用を中止してください。(当院では10月~3月の夏季以外限定の院内処方)

にきびが改善したあとに、ビタミンAの一種であるディフェリンゲル(アダパレン)・エピデュオを維持療法として予防的に使っていくことで、同様の効果が期待されます。

ニキビ瘢痕のリスク減少

④ピーリング石鹸〔自費〕

ケミカルピーリングで使われるpeeling剤を石鹸に配合したものです。サンソリッドなどのブランドが通販で購入可能ですので、ご自身でご購入ください。古い角質を徐々に取ることによって、皮膚のターンオーバーを促進して軽度の炎症後に生じる炎症後紅斑にも有効と考えられます。

サンソリッドピーリング石鹸

肌を乾燥させやすいために、使う頻度・部位などに注意をしましょう。使用後には保湿をしっかり行いましょう。

内服〔保険〕

 ビタミンB2,B6、C内服などが保険適応として処方可能です。色素沈着が強い場合には、ビタミンEやハイチオール・トランサミンなどの内服を併用する場合もあります。炎症性色素沈着の予防には、紫外線対策も大切です。

その他の保険外治療としては、ハイドロキノン、ケミカルピーリング、IPL(光治療)などがあります。基本的には、炎症後紅斑は軽めのやけど跡と同じなので、患部を保護・保湿を行って自然に赤みが引くのを待つ(通常2,3ヶ月)のが一般的です。

◆陥凹性瘢痕(クレーター)

手術療法〔自費〕

  • デルマパンチ手術;瘢痕部を直接切り取る。陥凹部の組織を挙上するなど。
  • 真皮切除術(サブシジョン法);専用の小刀で、陥凹直下の線維化組織を切断し陥凹を改善
  • ダーマアブレージョン;局疽麻酔科にて高速グラインダーにて皮膚表面を削り取る方法

上記の方法は、現在のフラクショナルレーザーが登場する前に行われたことのある治療になり、現在はほとんど行われていません。

フラクショナルレーザー治療〔自費〕

フラクショナルレーザー療法は2004年に開発された最新治療で、皮膚に細かなCO2レーザーにて無数の穴を開ける方法です。波長の特性から表皮のみでなく、真皮の加熱・凝固などをおこない、反応性にコラーゲンを増生させて、皮膚の中からハリを回復させることによって陥凹の完全を図ります。

現在のところ、もっとも実用的で、改善効果の高い方法ですが、自費治療であり、効果がでるまで複数回の施術を行う必要があります。蒸散型(第一世代)と凝固型(第二世代)の2種類があり、症状によって使い分けます。

フラクショナルレーザー

その他では、レーザーアブレージョン法といってCO2レーザーにて皮膚の一部を切り取り目立たなくする方法や、赤外線レーザー(ダイオード)が浅いタイプに有効とされます。
※保険外のレーザー等は、下記の関連施設へのご紹介となります。

高周波治療(RF)〔自費〕

 フラクショナルレーザーより表皮変性がすくなく真皮深層まで広範囲に加熱できます。円錐状に真皮上層まで熱変性を誘導するため、毛穴の開大やにきび跡の改善に効果があります。

フォトRF

以前行われていたクールタッチ:ロングパルスYAGレーザーなどより、さらに進化したIPL(光エネルギー)とRF(高周波エネルギー)を組み合わせたフォトRF/オーロラ照射などがニキビ跡により有効なようです。
※保険外のレーザー等(以下自費治療含む)は、関連施設へのご紹介となります。

マイクロニードルセラピー(needling法)〔自費〕

 多数の細い針をもつダーマローラーやダーマペンなどがあります。皮膚に細かな穴を開けて皮膚自体の細胞修復作用を促すとされます。細胞修復を促進するために、施術前後にさまざまな成長因子を塗布します。原則、自費診療となりニキビ跡にある程度の効果を発揮するには6回程度の施術を必要とします。

 すべてのニキビ跡に効果があるわけではなくあくまで跡をぼかし、目立たなくさせることが目的です。ローレイング瘢痕(rolling scar)およびボックスカー瘢痕(boxcar scar)の大きさが小さく、浅めのものが適応となります。

ケミカルピーリング〔自費〕

 グリコール酸・トリクロロ酸(TCA)などのピーリング剤を導入し、真皮乳頭層までの剥離をおこなうことにって、真皮のリモデリングを促進し、陥凹や色素沈着を改善します。サリチル酸マグコロールは、ざ瘡自体の改善が得られる世界的に認められたピーリング剤となります。皮膚の再生を促進し、シミやたるみ・小じわなどにも効果があります。

 ケミカルピーリングは、以前にコメド自体を治療する保険適応のお薬がなかったために、良く行われた方法となります。近年、ディフェリン・デュアックゲル・ベピオなどのコメド治療薬が出そろったため、最近ではおもにニキビ跡の改善に使われています。

フィラー局所注入〔自費〕

 しわ治療に用いる充填剤(フィラー)であるコラーゲン・ヒアルロン酸などを瘢痕下に注入することによって陥凹瘢痕を目立たなくします。いずれも吸収されるため定期的な充填が必要となります。

マイクロアブレージョン

 酸化アルミなどの粉末を高圧で皮膚に吹き付けて、古い角質を除去して皮膚表面をなめらかにします。比較的浅いタイプの跡に効果的とされます。

◆肥厚性瘢痕(ケロイド)

保険治療は当院にて対応しております。

ステロイド局注〔保険〕

 肥厚性瘢痕に対してもっとも効果のある方法です。ステロイドの抗炎症作用、線維芽細胞の増殖抑制作用、コラーゲン分解促進などで、瘢痕に効果を現します。副作用として、脱色素斑・皮膚萎縮・毛細血管拡張症などがあります。ガイドラインでは嚢腫形成に対しても推奨されていますが、嚢腫外注射によって萎縮性瘢痕の合併症があるとされます。

ステロイドテープ治療〔保険〕

 ドレニゾンテープなどのステロイド含有テープ剤が、肥厚性瘢痕の治療に用いられます。患部よりはみ出て貼ると周囲の毛細血管拡張症を起こすため、少し小さめに貼ると良いでしょう。下記のシリコンゲルでの圧迫療法と併用可能です。

シリコンドレッシング

 圧迫療法のひとつで、市販のシリコンゲルシートで凸凹になった患部を圧迫します。時間は掛かりますが、ケロイドに対して有効な治療法の一つとなります。

外科的切除・電子線療法〔保険〕

 高度の凹凸状の瘢痕やケロイドになったときに適応があります。陥凹部を切除除去、Z形成や瘢痕拘縮形成を行い、にきび瘢痕を目立たなくします。なお、手術単独では再発が起こりやすいために、術後に電子線照射や圧迫療法などを併用します。  

※手術・電子線照射、瘢痕形成術は下記の”日本医科大学武蔵小杉病院”へご紹介致します。

トラニラスト内服・漢方内服〔保険〕

保険適応のある肥厚性瘢痕の内服治療薬です。抗アレルギー薬の一種ですが、臨床試験でケロイド・肥厚性瘢痕に対する改善効果が確認されました。線維芽細胞の増殖抑制やさまざまな細胞増殖因子を抑制し、長期服用することにより効果を発揮します。

合併症は、血尿・残尿感などの膀胱炎症状・軽度の肝機能上昇がみられることがあり、内服3-4週で一度採血検査をおこなったほうが安全です。

漢方薬では、柴苓湯が肥厚性瘢痕に効果があったとの報告があります。

◆毛細血管拡張症

Vビーム(色素レーザー)

 Vビームレーザーは、厚労省によって認可された、可変パルス式の色素レーザー療法となります。赤血球中のヘモグロビンに吸収されるため、おもに「赤あざの治療」に用いられます。毛細血管拡張症にも効果がありますので、ご希望の方は下記の連携病院にへご紹介致します。

東京労災病院・形成外科

 冷却システムが付属しており、やけどなどの合併症を起こしにくくなっています。痛みも軽く指ではじかれる程度となり、通常は傷跡も残しません。

まとめ

にきび瘢痕軽度の「炎症後紅斑・色素沈着」タイプの状態であれば、

  • 保湿剤・ビタミンC外用など
  • トレチノインなどの外用
  • ビタミン内服など

で自然に改善することが期待できます。

一方、陥凹性瘢痕となって真皮レベルに深く傷がついてしまう全く元通りに戻すことは無理となりますが、

  • フラクショナルレーザーを主体とする真皮再生ケア
  • IPL(光治療)+RF(高周波治療)などによる肌質改善
  • サーマクールなどの肌全体のリフト
  • ケミカルピーリング

などを組み合わせた複合治療を行って、症状の改善を図っていきます。

基本的に自費の美容治療となり、時間とコストが掛かるものとなります。

当院の考え

 現在、陥凹性のにきび跡になってしまったものは、「自費である美容治療」を行える施設で、いくつかのレーザー療法を組み合わせて行かなければ効果的な治療ができません。町の皮膚科クリニックで、複数のレーザー機器の設置は難しいため、希望の方は下記の関連施設にご紹介しています。

ご希望の方は診察時に、担当医までお申し付けください。

 

紹介先関連病院

クリニック名及び設置してあるレーザー機器などは以下の通りです。

スキンケア上野クリニック

スキンケア上野クリニック

  • フラクショナルレーザー(モザイクHP)
  • フォトRF(オーロラ)
  • ケミカルピーリング
  • ビタミンCイオン導入

銀座エルクリニック

銀座エルクリニック

  • アファーム(フラクショナルレーザー)
  • ケミカルピーリング
  • フォトフェイシャル(IPL)
  • サーマクール、RF(高周波)

巣鴨さくらなみき皮膚科

巣鴨さくらなみき皮膚科

  • ジェネシス(ロングパルスNd:Yagレーザー)
  • ライムライト(IPL機器)
  • ピコフラクショナルレーザー ・エンライトン®SR
  • フラクショナル CO2 レーザー(マドンナリフト)
  • ケミカルピーリング

日本医科大学武蔵小杉病院形成外科

日本医科大学武蔵小杉病院形成外科

  • ケロイド治療、にきび瘢痕の形成手術に対応
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