マイナンバー保険証・今までの保険証はどうなる?

 令和612月から政府のマイナンバー保険証の推進政策によって、新規の保険証発行が停止されます。現在、当院では「いわゆる紙の保険証」を使っている方は9割以上で、「マイナ保険証利用率」最大で7%となっております。

 令和612月以降、現在の保険証の有効期限が順次失効しますので、以下のご対応をお願い申し上げます。

①マイナカードをお持ちでない方(国民の20%)

 保険証の有効期限最大で令和7年12月1日までとなりますが、特に申告をしなくても、「資格確認証」が送られてきます。社会保険の場合は有効期限未記載ですが、保険証は令和7年12月1日までしか使えません。

②マイナカードを作成し、マイナ保険証未登録の方(国民の約15%)

 マイナ保険証未登録の方は、今まで通り保険証をお使いください。保険証の有効期限が切れる前に「上記と同様に資格確認書」が送られてきます。

⇒上記2つの方々は、マイナ保険証への移行はもう少し様子をみてからで良いのですが、今後「マイナンバー保険証」の作製をご検討いただけますと幸いです

③マイナ保険証を使っている方(国民の12%)

 今まで通り、マイナ保険証をご使用いただけますようお願い申し上げます。但し、ネットワーク障害などによりマイナ保険証が使えない場合もあり、「紙の保険証or資格情報のお知らせ」も常にお持ち下さい

資格情報のお知らせのみでは受診出来ませんので、マイナ保険証も必ずお持ち下さい。

④マイナ保険証を使っていない方(国民の50%)

 保険証の有効期限が切れても「資格確認書」は発行されませんので、是非この機会に「マイナンバー保険証」の使用をご検討下さい。必ず「資格情報のお知らせ」も携行しましょう。

 マイナ保険証登録をしても、「マイナ保険証」は心配なので使いたくないという方では、「マイナ保険証登録解除」が令和610月末以降できるようになりました。マイナ保険証の使用は任意であり、各健康保険組合や役所にて登録解除手続きをしましょう。

※マイナ保険証の登録解除手続きをすると資格確認書が送られますが、若干のタイムラグをあり早め対処お願い致します。

マイナンバー保険証/今までの保険証どちらも使える?

 マイナンバー保険証/今までの保険証どちらも使えるのは令和7年12月1日までとなっております。さまざまな危険性・受付時のエラー/使えない等の問題点が指摘されている「マイナンバー保険証」ですが、いずれ病院/クリニックにも確実に訪れる人手不足に対して「マイナ保険証の利用率アップ」受付作業の効率化・医療DX化に役立つと考えられております。

 医療DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用し、業務サービスを向上・医療の質や効率化を図ることによって、国民がより良質な医療ケアを受けられるように社会のしくみを変えていこうという取り組みです。

※高齢者・障害者の方々でマイナ保険証の使用に不都合がある方には「紙の保険証」のかわりに、資格確認証が順次発行されます。

マイナンバー保険証・いつから義務化?

 当院としましては、政府の指針で令和71月段階での「マイナンバー保険証の利用率」が目標値として最低10%を超えなさいとの行政指導を受けており、義務化ではないのですが「マイナ保険証」を使っても構わないという方には使っていただきたくご協力をお願いする次第です。

※国の目標値は令和6年12月段階での、マイナ保険証利用率50%以上となっております。

 

当院からのお願い
 現在のマイナ保険証システムは、未だ医療証未対応/生活扶助者未対応/今後のスマホ対応などの改善点・問題点がたくさんあります。
 全国保険医協会も反対しているマイナ保険証なのですが、国からの政策誘導によって医療機関にもマイナ保険証を推進せざるを得ない事情があることをご理解いただけますと幸いです。
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